倶知安町の農業と言えばじゃがいも「馬鈴薯」が有名で、特に男爵と呼ばれる品種は日本一の生産量を誇り、十勝メークイーンと共に全国に知られています。
馬鈴薯は明治25年に栽培されて以来、今では約1300haが作付けされ、収穫量も約4万トンを誇り、販売額で約30億円に達し農業での生産額は50%以上を占めています。その主な内訳は二つに大別され生食用(じゃがいもの形のままスーパー等で売られ家庭で食用になる物)として約70%、残りの30%前後が加工用に回り、ポテトサラダ、コロッケ、オブラートのほか一部はでん粉等、加工用食品として生食用と同様に大半が東京を始めとした道外に移出されています。この他、小豆や大豆の豆類が約1100ha、ビート(てん菜糖の原料)が約500ha、米は約300ha、小麦が約270ha、野菜は100ha、の他、牧草地や飼料作物が栽培されている。
そして、畜産は搾乳牛と肉牛合わせて、1100頭あまりが飼育され、農業総生産額は55億円余りで、食料基地北海道の中核農業地帯として、観光と並び町の重要な基幹産業になっている。特に前記した通り、馬鈴薯は町の特産品として位置付けされ「じゃが太郎くん」のキャラクターで親しまれ、8月上旬には「くっちゃんじゃが祭り」のイベントも開催され、スキーを滑る「じゃが太郎くん」は町のシンボルになっています。
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